オープンソース的なプロジェクトの進め方を本来クローズドな環境である企業内で行うInnerSourceという取り組みが世界的に普及しつつある。また、会社から指示されたものでもなく、隠れて進めていた取り組みが正式なプロダクトとして採用されるような事例もある。どちらも、ハッカー精神を社内で活用した事例だ。今回は、このような取り組みを行っている方2名に登壇頂き、このような社内ハッカー的な人材の育成の仕方や活用の仕方を考えてみたい。
Tably株式会社
代表取締役 Technology Enabler
及川 卓也 氏
大学を卒業後、外資系コンピューターメーカーに就職。営業サポート、ソフトウエア開発、研究開発に従事し、その後、別の外資系企業にてOSの開発に携わる。その後、3社目となる外資系企業にてプロダクトマネージャーとエンジニアリングマネージャーとして勤務後、スタートアップを経て、独立。2019年1月、テクノロジーにより企業や社会の変革を支援するTably株式会社を設立。
2011年の東日本大震災後に、災害復興支援や防災・減災にITを活用する活動を開始。Hack For JapanおよびIT×災害コミュニティ、一般社団法人情報支援レスキュー隊の共同発起人。
Kong, Inc
Solutions Engineer
池田 尚史 氏
ITコンサルタントとしてキャリアをスタート。その後コンサルタントからプログラマーに転身し、パッケージソフトウェア開発、Webサービス開発を経て、GitHub日本法人起ち上げ時期のソリューションエンジニアなどを歴任。現在はサンフランシスコのKong, Inc (https://konghq.com/) に所属し、ソフトウェア開発のマイクロサービス化の支援をしている。
著書に『チーム開発実践入門』(技術評論社、2014年)がある。
株式会社メルカリ
執行役員CTO
名村 卓 氏
受託開発経験を経て、2004年に株式会社サイバーエージェントへ入社。アメーバピグ、AWA、AbemaTVなどの新規サービスの立ち上げに従事。2016年7月、株式会社メルカリに入社。USに出向し、US版メルカリの開発を担当。2017年4月、同社執行役員CTOに就任。