昨今ディープテックが注目を浴びている。最先端の技術だけでなく、枯れた技術を応用し、社会課題(ディープイシュー)の解決を目指す。かつて日本企業が得意としてきた技術力が世界にイノベーションを起こす可能性を秘めている。
本セッションでは『ディープテック 世界の未来を切り拓く「眠れる技術」』の共著者であるリバネス 丸氏とディープテックベンチャーであるアクセルスペース 中村氏をゲストにお迎えし、ディープテックが注目される背景や事例を紹介し、日本が世界をリードするための秘訣を伺う。
株式会社リバネス
代表取締役 グループCEO
丸 幸弘 氏
東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命工学専攻博士課程修了、博士(農学)。大学院在学中に理工系学生のみでリバネスを設立。日本初「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化。大学・地域に眠る経営資源や技術を組み合せて新事業のタネを生み出す「知識製造業」を営み、世界の知を集めるインフラ「知識プラットフォーム」を通じて、200以上のプロジェクトを進行させる。ユーグレナなど多数のベンチャー企業の立ち上げにも携わるイノベーター。
株式会社アクセルスペース
代表取締役 CEO
中村 友哉 氏
1979年三重県生まれ。2007年東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻博士課程修了。在学中、3機の超小型衛星の開発に携わる。
卒業後、同専攻での特任研究員を経て2008年にアクセルスペースを設立、代表取締役に就任。
創業以来、世界初の民間商用超小型衛星「WNISAT-1」等、5機の超小型衛星の開発・運用に成功。また、自社事業として多数の超小型衛星で全世界を毎日観測する地球観測網「AxelGlobe」の構築を推進中。
2015年より内閣府宇宙政策委員会宇宙産業・科学技術基盤部会委員。
Sansan株式会社
執行役員/CTO
藤倉 成太
株式会社オージス総研でシリコンバレーに赴任し、現地ベンチャー企業との共同開発事業に携わる。帰国後は開発ツールなどの技術開発に従事する傍ら、金沢工業大学大学院工学研究科知的創造システム専攻を修了。2009年にSansan株式会社へ入社。現在はCTOとして、全社の技術戦略を指揮する。