企業がイノベーションを起こそうと考えたとき、多くの場合はビジネスモデルの変革が求められます。そのような中、シリコンバレーのスタートアップ企業では、「AI」と「行動経済学」の活用が注目されています。
日本では効率化としての意味合いで使われることの多い「AI」。本セッションでは、その「AI」と、人の意思決定や行動を分析する「行動経済学」「心理学」を掛け合わせ、単なる合理性や技術性だけを追求したAI開発ではなく、人としての感性を中心においた枠組みでのAI活用をテーマにお話いたします。今後のAIビジネスを考え、ビジョンを明確にしたいマーケティングや新規事業開発、商品開発、経営層の方におすすめのセッションです。
パロアルトインサイト
CEO
石角 友愛 氏
2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのGoogle本社で多数のAIプロジェクトをリードする。後に流通系AIベンチャー等を経て2017年パロアルトインサイトを起業。日本企業に対してシリコンバレー発のAI戦略提案からAI実装まで一貫した支援を提供する。
現在は、AIビジネス、シリコンバレーとIT企業、新しい働き方、女性の社会進出論などで言論活動を行う。
近著に「いまこそ知りたいAIビジネス」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。
株式会社日立製作所 フェロー 兼 未来投資本部 ハピネスプロジェクトリーダー 理事/
博士(工学) IEEE Fellow 東京工業大学 情報理工学院 特定教授
矢野 和男 氏
1984年 早稲田大学物理修士卒。日立製作所入社。1993年単一電子メモリの室温動作世界で初めて成功し、ナノデバイスの室温動作に道を拓く。さらに2004年から先行してビッグデータ収集・活用で世界を牽引。ハピネスの定量化や多目的人工知能の開発で先導的な役割を果たす。論文被引用件数は2500件、特許出願350件を越える。企業経営、心理学、人工知能からナノテクまでの専門性の広さと深さで知られる。2014年7月に上梓した著書『データの見えざる手』が、Book Vinegar社の2014年ビジネス書ベスト10に選ばれる。