日本企業のコーポレートガバナンスは、同コード導入以降改善したといわれる。他方で、デジタル化の流れは益々加速している。そうした中で企業が持続的な価値向上を図り続けるには、デジタル社会の特質をしっかり念頭に置いたガバナンス態勢の構築となる。このセッションでは、金融庁や日銀でフィンテックをリードし、現在大学やITコンサル企業で活躍される方々に、デジタル社会を生抜くためのコーポレートガバナンス、コンプライアンス、内部監査等のあり方を議論して頂き、今後の企業のこの取組みへの参考に供したい。
一橋大学大学院 経営管理研究科 客員教授 兼
グローバル金融規制研究フォーラム 代表
佐々木 清隆 氏
1983年東京大学法学部卒、大蔵省(現財務省)入省。
金融庁証券取引等監視委員会事務局長、公認会計士・監査審査会事務局長、総括審議官を経て2019年7月に総合政策局長を最後に金融庁を退官するまでの間、20年以上にわたり金融行政に従事。特に、銀行検査監督、証券市場監視、監査法人検査、コーポレートガバナンス、仮想通貨(暗号資産)を含むデジタライゼーションへの対応等国内外で多岐にわたる専門的な経験を積む。
フューチャー株式会社
取締役
金融ビジネス・フィンテック担当
山岡 浩巳 氏
1986年東京大学法学部卒業。1990年米国カリフォルニア大学バークレー校ロースクール修士(LL.M)。ニューヨーク州弁護士。日本銀行パリ事務所、同調査統計局景気分析グループ長、同企画室企画第一課調査役、同金融機構局参事役・大手銀行担当総括、IMF日本国理事代理、バーゼル銀行監督委員会メンバー、日本銀行金融市場局長などを経て現職。
モルガンスタンレーMUFG証券株式会社 顧問/
Sansan株式会社 シニアアドバイザー
安井 肇 氏
1975年東京大学法学部卒業、同年日本銀行入行。考査<現金融機構>局次長、同考査役、横浜支店長、考査局考査<現総務および考査企画>課長、名古屋支店営業課長、ロンドン駐在参事付等を歴任。2003年より中央青山監査法人にて、金融部ディレクター、レギュラトリーアドバイザリーグループ統轄。
2006年より、あらた監査法人にてリスクレギュラトリーアドバイザリー部長、あらた基礎研究所長。
2015年7月より、モルガンスタンレーMUFG証券顧問として就任。2017年6月より、滋賀銀行社外取締役。