DXの概念は、海外における新規ビジネスの創造にも新たな可能性をもたらします。
本セッションでは、将来大化けする可能性がある新規ビジネスを創造すべく、従業員100人からなる「次世代事業開発本部」を4月に設立、今後3年間で2千億円を投資することを発表した丸紅株式会社、FinTech+IoTが実現する次世代自動車ローンをフィリピンで提供するGlobal Mobility Service株式会社、そしてADX(アジアデジタルトランスフォーメーション)をプログラムとして日本企業の海外展開を推進する経済産業省よりパネリストをお迎えして、DXの波をどの様に取り込み事業を創造しているかを具体的に紐解きます。
丸紅株式会社
次世代事業開発本部長
大本 晶之 氏
1992年丸紅株式会社入社、重電機部門に配属中米コスタリカで発電所建設案件、中国、トルコにおける発電所の合弁事業案件開発等を担当、トルコイスタンブールへ駐在。2004年ハーバード・ビジネス・スクールにてMBAwith Distinction取得。2006年よりMcKinsey & Companyに入社し、鉄鋼・IT・飲料・環境・化粧品等の分野における戦略コンサルタント業務に従事。2008年に丸紅株式会社に再入社し、海外電力プロジェクト第三部電力事業第一チーム長、LNG部部長補佐、SmartestEnergy Limited(英国)最高操業責任者、経営企画部副部長兼企画課長を歴任し、2019年4月、新たに設立された次世代事業開発本部長に就任。
経済産業省
貿易経済協力局 戦略輸出交渉官
平塚 敦之 氏
福岡県出身。東京大学部法学部、ハーバードロースクール及びコロンビア大学公共政策国際関係学大学院(SIPA)卒。1992年に通商産業省(現在の経済産業省)入省後、特許庁、大臣官房、中小企業庁(ベンチャー振興担当)、産業政策局、通商政策局、イラク暫定統治機構、在欧日系ビジネス協議会事務局長等を経て、企業会計室長、ものづくり政策審議室長、通商交渉調整官(関税・市場アクセス等担当)、ルール形成戦略室長、公正取引委員会企業取引課長(幹部交流人事)。2019年9月から現職。貿易経済協力局戦略輸出交渉官として、アジアのデジタルトランスフォーメーションの国際展開、ベンチャー企業を含む日本企業の海外展開支援を担当。
Global Mobility Service株式会社
代表取締役
社長執行役員/CEO
中島 徳至 氏
これまで3社を起業したシリアルアントレプレナー。2社目のEVベンチャーをフィリピンで設立し活動中、真面目に頑張ってる多くの人々が与信審査に通過できず車の購入や利用ができないという現実を目の当たりにし、Global Mobility Service株式会社を設立。独自のフィンテックサービスを提供することで与信審査に通過する仕組みを構築し、真面目に働く貧困層・低所得層が自動車ローンを利用できる環境を創出。利用者が豊かさを実感できるファイナンスモデルをフィリピン、カンボジア、インドネシア、日本で展開している。2019年3月1日にはJ-Startup選定の未上場ベンチャーとして初めて経団連に入会。主な実績として、日経ビジネス「世界を動かす日本人50」に選出、Forbes JAPAN「日本の起業家ランキングBEST10」にて2019年、2020年に2年連続選出、JAPAN VENTURE AWARDS 2019「中小企業庁長官賞」など。また、経済産業省のSDGs経営/ESG投資研究会委員、東京大学大学院非常勤講師、岐阜大学大学院客員教授なども歴任し、幅広く活動している。
Sansan Global Pte Ltd
Regional CEO
千住 洋
メキシコ、アメリカを経て、2003年に中央大学総合政策部卒業後、日本オラクルに入社し2009年にSansan株式会社へ参加。入社後2年間は経営管理部にて、人事、法務、経理、財務や名刺入力オペレーションを担当。2011年より名刺アプリ「Eight」の立ち上げに参画し、プロダクトマネジメントやマーケティングを統括。その後、Eightのインドへの事業展開を完了し、2019年よりシンガポールを拠点におくSansan Global PTE. Ltd.に移り地域統括CEOに着任。(Sansan株式会社執行役員)