これまでの企業は、自動車、広告、金融等の業界に分類されてきました。しかし、現在は、プラットフォーム業界とプロダクト業界に2分されつつあります。データ全盛時代はプラットフォーム戦略が前提です。自社製品の仕様や品質にだけ注力する日本のプロダクト企業はいつの間にか国内外のプラットフォーム企業に負けているか、そのことに気づいていない可能性があります。
IoTデバイスが汎用技術となり、ウェブデータからリアルデータが主役になる時代はプロダクト企業にとってチャンスです。本セッションでは、プラットフォーム企業が実践しているデータ時代の戦い方についてディスカッションします。
Curator, CDO Summit/
Founder, CDO Club
デイビット・マシソン 氏
CDO Summitのキュレーターであり、CDO Clubの創設者。CDO(Chief Digital Officer=最高デジタル責任者・Chief Data Officer=最高データ責任者)の第一人者として、これまでにFinancial Times、Wall Street Journal、Computerworld、McKinsey&Company、MIT SloanManagement Review、CMS Wire、ZDNet、Fierce CIO、I-CIOなどのメディアによって特集が組まれる。前職は、Business Weekが「世界で最も影響力のあるヘッドハンティング会社」と評価したエグゼクティブサーチコンサルティング会社Chadick Elligのデジタルメディア部の設立者及び責任者。それ以前は、Kinecta Corporationの創設者兼代表取締役として2年間で3000万ドルを調達し、その後Oracleに売却した。Thomson Reutersではウェブシンジケーションの先駆けとなるプロダクトを作り上げた経験も持つ。著書「BE THE MEDIA」(2009)は著者ウェブサイト、ツイッター及びフェイスブックアカウントを介し11日間で5,000冊以上の予約販売を記録し、New York Timesに取り上げられる。国連やコロンビア大学をはじめ、世界各国の政府及び業界のカンファレンスに招かれ主調講演を行っている。コロンビア大学の修士号を1995年に取得。
エアバス社エアバス・ジャパン 副社長
フランク・ビニョン 氏
現在、エアバスのアジア太平洋・中国地域担当デジタルトランスフォーメーション統轄責任者を務め、デジタル化時代におけるスピードの速いテクノロジーおよびビジネスモデルの進化に対応するビジネスの変革に取り組んでいる。
現在の役職以前は、エアバス・ディフェンス・アンド・スペースでVIPカスタマーケア担当シニアマネジャー、ジオスペイシャル・プロセシング・システムズでプロダクトラインセールスディレクター、アストリウム・ジオインフォメーション・サービシーズでアジア太平洋地域担当ビジネスディベロップメントシニアマネジャー、EADSアストリウムでアジア太平洋地域担当オペレーションマネジャー、ISTARでR&Dディレクター代理を歴任。
ニース大学で応用数学の学士号とコンピュータービジョン&光電子工学&人工知能の修士号を取得している。
ボッシュ株式会社
カントリーマネージャー(日本および韓国担当)
コーシック・パル 氏
製品エンジニアリングおよびITサービスの業界で15年以上の経験があり、主に大型顧客およびビジネスデベロップメントを専門としてきた。現在はRBEIにて日本および韓国への販売を主導する役割を担う。RBEIはボッシュの完全子会社であり、ボッシュを始め、フォーチュン・グローバル500に含まれる顧客にサービスを提供しており、RBEIのグローバルビジネス戦略を推進する主要メンバーとして従事。RBEIは、以前は完全に専属的なユニットだったが、2011年頃から外部との取引を始めるようになり、過去には、EU域内に本部を置く大手自動車・ハイテク関連企業を担当するグローバルキーアカウントマネージャーを経験し、戦略上重要な対象顧客のためにEU内で新たな事業の取得も実現。コネクテッドデバイス、スマートモビリティ、スマートマニュファクチャリング(インダストリー4.0)などの話題に非常に強い関心を持つ。仕事以外でも、非常に旅行好きで、自動車マニアでもある。
Sansan株式会社 デジタル戦略統括室 室長/
一般社団法人CDO Club Japan 事務局マネージャー
柿崎 充
慶應義塾大学在学中の2000年に共同創業メンバーとして起業に参画、その後2003年に自ら経営者として起業し中国瀋陽にも進出。2006年外資系コンサルティングファームのプライスウォーターハウスクーパース(旧ベリングポイント)入社。グローバル経営戦略やグループ経営管理態勢の調査・立案、金融機関のシステム・セキュリティ監査、内部統制強化支援、IR・統合報告支援などに幅広く従事。2013年よりSansanに入社し、2016年6月より現職。2018年より一般社団法人CDO Club Japanにも参画し、日本およびグローバルでデジタルトランスフォーメーションに関する調査・支援に取り組んでいる。