一期一会という言葉のように日本ではかねてから偶然の出会いを大事にしてきた。偶然は意図できないからこそ偶然と定義されるが、果たして偶然は本当にコントロール不可能なのか。もし偶然がある程度コントロール可能なら、それはどこが起点になりうるのか。偶然が及ぼす影響を考え、偶然を分析し、偶然を起こす確率を高めることができるのかを議論する。
株式会社Deportare Partners 代表/
元陸上選手
為末 大 氏
1978年広島県生まれ。スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2019年8月現在)。現在は、Sports×Technologyに関するプロジェクトを行う株式会社Deportare Partnersの代表を務める。新豊洲Brilliaランニングスタジアム館長。主な著作に『走る哲学』、『諦める力』など。
滋賀大学 データサイエンス学部教授 兼 データサイエンス教育研究センター 副センター長/
元大阪ガス株式会社 ビジネスアナリシスセンター所長
河本 薫 氏
1991年、京都大学応用システム科学専攻修了。大阪ガスに入社。1998年から米国ローレンスバークレー国立研究所でエネルギー消費データ分析に従事。帰社後、大阪ガスにてデータ分析による業務改革を推進。2011年からデータ分析組織であるビジネスアナリシスセンターの所長を務め、大阪ガスにおいてデータ分析組織を定着させた。日経情報ストラテジーが選ぶ初代データサイエンス・オブ・ザ・イヤーを受賞。2018年4月より現職。大阪大学招聘教授を兼任。博士(工学、経済学)。著書に『会社を変える分析の力』(講談社現代新書)、『最強のデータ分析組織』(日経BP)など。NHKプロフェッショナル仕事の流儀にも出演。