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反社会的勢力はどうチェックする?リストの確認方法や注意点を解説
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企業のコンプライアンス強化の必要性は、年々高まっています。特に、反社会的勢力との関わりが明るみに出た場合、社会的な信用を一気に失いかねません。中には、相手が反社会的勢力と気付かずに関わりを持ってしまうケースもあるため、リスクを回避するためにも、適切な対策を講じる必要があります。
本記事では、反社会的勢力のリストを確認する方法や注意点、リスト以外での確認方法について詳しく解説します。自社のリスクマネジメントをより強化したい方や、反社チェックツールの導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
取引リスクを早期に発見できる
反社会的勢力とは

反社会的勢力とは、暴力や威力を背景に不当な利益を求める個人・団体の総称です。一般的には暴力団を想起しがちですが、その範囲はより広く定義されています。
2007年に公表された「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」では、暴力団に加え、暴力団関係企業や総会屋、社会運動標ぼうゴロ、特殊知能暴力集団なども含まれるとされています。
また、各都道府県の暴力団排除条例(暴排条例)でも同様に、暴力団員や暴力団関係者との関わりが広く規制されています。
つまり「暴力団でなければ問題ない」という認識は誤りであり、関係者や関連企業との取引もリスクになり得ます。適切なリスク管理のためには、こうした広い定義を正しく理解しておくことが重要です。
主な反社会的勢力の種類

反社会的勢力といっても、その形態はさまざまです。従来の暴力団組織に加え、一般企業を装うケースや、SNSを通じて流動的に活動するグループも存在します。
ここでは主な種類と、それぞれの注意点を紹介します。
指定暴力団
指定暴力団とは、暴力団対策法に基づき指定された組織です。2025年6月1日時点で指定暴力団は25団体が存在し、名称や所在地などは公的資料で確認できます。
ただし、公開されているのはあくまで組織情報です。構成員個人までは把握できないため、「リストに載っていない」=「問題ない」とは判断できません。
フロント企業
フロント企業とは、反社会的勢力が関与しながら、表向きは一般企業として活動している会社です。外部からは関係性が見えにくく、通常の取引の中で接触してくる点が特徴です。
建設業や飲食業、不動産業など幅広い業種で見られ、正規の取引を装って資金獲得に利用される可能性があります。会社情報だけで判断せず、複数の情報源を用いて確認することが重要です。
半グレ集団
半グレ集団とは、暴力団に所属せず、流動的に集まりながら違法行為を行う集団です。公的には、「準暴力団等」とも呼ばれます。
特殊詐欺や窃盗などに関与するケースもあり、暴力団に該当しないからといってリスクが低いとは限りません。個別の関係性や実態を確認する必要があります。
匿名・流動型犯罪グループ
匿名・流動型犯罪グループとは、SNSや匿名通信を通じて結び付き、メンバーを入れ替えながら活動する集団です。近年、強盗や特殊詐欺などで問題となっています。
固定的な組織がないため実態を把握しにくく、従来のチェック方法だけでは対応が難しいケースもあります。取引先に加え、委託先や採用時の確認も含めた広い視点での管理が求められます。
反社会的勢力の確認方法

すべての反社会的勢力を網羅したリストは存在しないといわれています。しかし、行政機関の出している指定暴力団のリストや、業種専門の団体・協会が出している独自のデータベースなどで確認は可能です。
これらの確認方法について、詳しく解説します。
行政機関への確認
警視庁の公式サイトや、暴力追放運動推進センター(以下:暴追センター)では、指定暴力団のリストが掲載されています。
これらの情報は、行政機関が提供していることから信ぴょう性が高く、確実な情報源の一つといえます。また、反社会的勢力とのつながりが疑われる個人の情報を調べる際には、警察や暴追センターに情報提供を依頼することも可能です。
ただし、行政機関へ確認する際にはいくつかの制約があります。相手の氏名や生年月日、住所などの詳細な情報を準備する必要があり、回答を得るまでに時間がかかることが想定されます。
また、一般企業が直接アクセスできるデータベースではないため、危険度が高いと認識された場合のみ相談できます。したがって、確定的な情報がない場合は、ほかの手段を検討することが推奨されます。
業種専門の団体や協会などに対し確認
業種専門の団体や協会によっては、その業界内の反社会的勢力に関する独自のデータベースを保有している場合があるため、問い合わせることで確認が可能です。
例として、次のような業種があげられます。
業種 | 主な業界や団体(一部) |
|---|---|
不動産業 |
|
金融業 |
|
建設業 |
|
上記の他にも、業界団体は数百以上も存在し、同業界内でも分野によっては異なる業界団体が結成されていることもあります。
なお、日本信用情報サービスなど、業界を問わず反社データベースを照会できるサービスを提供している団体も存在します。これらの団体は、特定の業界に限らず幅広い情報を提供しているため活用をおすすめします。ただし、団体によって情報の詳細度や更新頻度が異なるため、情報が古い可能性もありますので、複数の情報源を参照することが望ましいでしょう。
反社会的勢力のリスト確認時の注意点

反社会的勢力のリストを確認する際には、いくつかの重要な注意点があります。次の3つの注意点を理解し、適切に対応することで、企業のリスクをより効果的に管理することができます。
「リストにない=安全」ではない
警察庁や暴追センターのリストに載っていないとしても、その企業や個人が安全であるとは断定できません。理由として、フロント企業の存在があげられます。フロント企業とは、反社会的勢力がその身分を隠して設立・経営している企業のことを指します。
これらの企業は一見、普通の企業のように見えますが、実際には反社会的勢力に対して資金提供を行っている可能性も考えられます。また、指定暴力団のリストは公開されているものの、関与している個人の実名までは掲載されていないケースもあります。そのため、後述するような複数の確認方法を組み合わせて実施することをおすすめします。
定期的な情報更新を行う
これまで健全だった取引先が、知らない内に反社会的勢力と関与している可能性も考慮する必要があります。新規の取引先候補だけでなく、既存の顧客に対しても定期的なチェックを行うことが大切です。
半年や1年など一定の期間ごとに、顧客情報の更新・確認を実施することが推奨されます。これにより、変化するビジネス環境の中でのリスクを最小限に抑えることにつながるでしょう。
反社会的勢力と判明した時点で取引停止に動く
基本的には、契約を結ぶ相手が反社会的勢力であることが判明した場合、ただちに取引を中止すべきです。しかし、既存の顧客が反社だったことが、あとになって判明する場合も考えられます。このような場合は、まず社内や顧問弁護士に情報を共有し、反社と判明した事実を整理すると良いでしょう。
必要に応じて、警察に相談することも検討すべきです。その後、契約を中止する際には、相手方に対して穏便に伝えることが重要です。「反社と判明したから取引を中止する」といった断定的な伝え方は避け、「警察からの指導により取引が中止となった」「社内審査の結果、自社の基準に合致せず取引ができなくなった」といった表現を使用すると良いでしょう。
リスト以外で反社会的勢力を確認する方法

上述したリスト以外の方法でも、反社会的勢力との関わりを確認することが可能です。
ここでは、リスト以外で反社会的勢力を確認するための具体的な方法を5つご紹介します。
- インターネット検索
- 新聞記事検索
- 反社条項に対しての相手の反応を確認
- 調査会社の利用
- 反社チェックツールの活用
インターネット検索
インターネット検索は、GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンを使用して調べる方法です。検索の際は、「個人名 反社」「企業名 不正」などの調査対象とキーワードを組み合わせて検索します。
代表的なキーワードの例は、次の通りです。
ヤクザ,反社,逮捕,暴力団,準構成員,フロント企業,架空,行政処分,送検,捜査,脱税,申告漏れ,罰金,容疑,事件,違反,違法,疑い,偽装,告訴,罪,ブラック,指名手配,傷害,詐欺,窃盗,収賄,横領,闇,検挙,釈放,摘発,不正,処分,インサイダー,漏洩,課徴金,追徴金,行政処分,行政指導 |
インターネット検索では手軽かつ無料で調べられますが、一方で、情報が膨大であるために欲しい情報を得られにくいことや、同姓同名でヒットするケース、誤った情報が掲載されているケースがあります。そのため、情報の正確性が確保できないというデメリットが考えられます。
新聞記事検索
新聞記事検索は、新聞記事のデータベースを利用した検索方法です。インターネット検索に比べて信ぴょう性のある情報を得やすいことが、特徴としてあげられます。
また、インターネットでは検索結果によって、得たい情報が見つかりにくい場合があります。データベース上で検索することで、古い情報にもアクセスが可能です。
ただし、情報の精度が高いことにより、口コミやうわさ程度の情報は含まれないことが多く、情報量に限りがある点はデメリットといえます。
反社条項に対しての相手の反応を確認
契約締結時に、「反社会的勢力の排除」に関する条項を契約書に掲載することも一つの方法です。この条項には、契約者が反社会的勢力ではないことや、関係がないことを確約する内容を含めます。
契約書に記載することで相手をけん制し、万が一に条項の内容に対して抵抗や修正を求められた場合は、反社会的な関与の疑いが浮上したとみなして調査を進める契機となります。
なお、東京都暴力団排除条例では、反社条項に対する条項を定めることが推奨されています。契約書の記載例については、警察庁が公開しているひな形を参考にしてください。
参考:
表明・ 確約書とは、 契約する際に、 相手方から「自分は暴力団等反社会的勢力でないこと」
調査会社の利用
外部の調査機関や探偵事務所に調査を依頼することも、反社会的勢力を確認するための有効な方法の一つです。専門家に任せることで、独自のルートや人脈を活用した調査が可能になり、一般的には知られていない情報を得ることができます。
ただし、ほかの方法と比べて調査費用が高額になる可能性がある点には注意が必要です。
反社チェックツールの活用
反社チェックツールとは、インターネットの記事や新聞記事、警察関連情報にアクセスし、過去の犯罪歴や反社会勢力との関わりを調査できるツールです。
ここまで紹介した調査方法は、自社の調査または外部に任せる方法であるため、調査完了まで時間を要する場合がありますが、反社チェックツールを活用することで、ノウハウがない企業でも迅速かつ高精度のチェックが可能です。
そのため、既存顧客や契約前の段階で速やかに確認したい場合に有効な方法といえるでしょう。
反社チェックツールはいくつか存在していますが、Sansanのリスクチェックでは、名刺を取り込むだけで、反社会的勢力との関わりやマネーロンダリング(資金洗浄)、人権侵害、組織犯罪への関与といった、さまざまなリスクを検知することが可能です。
反社と関わった場合の具体的リスク

反社会的勢力との関わりが判明した場合、企業が受ける影響は一つではありません。法的・経済的・社会的な観点から、複合的なリスクが生じます。ここでは主なリスクを3つ紹介します。
法的リスク
各都道府県の暴排条例では、反社会的勢力への利益供与などが規制されており、違反した場合は勧告・公表や罰則の対象となることがあります。たとえば東京都暴力団排除条例では、一定の利益供与に対して罰則が設けられています。
また、営業許可の取り消しや業務停止命令といった行政処分が下される可能性もあります。特に、金融業・不動産業・建設業など許認可が必要な業種では、事業継続に大きな影響を及ぼすリスクがあります。
経済的リスク
反社会的勢力との接点が生じると、不当要求などによって金銭的損失が発生する可能性があります。一度関係ができると、継続的な要求に発展するケースもあります。
また、取引先や金融機関が関与を把握した場合、契約解除や融資停止などの対応が取られる可能性があります。こうした影響は、売り上げや資金繰りに直結するため、経営上のリスクとして無視できません。
レピュテーションリスク
反社会的勢力との関わりが報道された場合、企業の社会的信用は大きく損なわれます。信頼の回復には時間とコストを要するケースもあります。
また、SNSの普及により情報が広範囲に拡散し、影響が長期化する可能性もあります。採用活動への影響や既存顧客の離反につながることも考えられます。
企業価値を守る観点からも、反社会的勢力に関するチェック体制の整備は重要です。
まとめ
反社チェックをする際には、専門の団体や検索からリストを取得し、事前に情報収集を行ったうえで、警察や調査機関へ相談することが推奨されます。フロント企業の存在によって反社とのつながりが判断しにくいことや、警視庁が公開しているリストでは個人名まで掲載されていないことも考えられ、自社での調査には限界があるケースも多いです。
反社会的勢力のチェックを行う際に、信ぴょう性が高く、かつコスト(人的コストを含む)を抑えたい場合には、Sansanのリスクチェックツールを活用することがおすすめです。
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Sansanのリスクチェックツールを活用し、取引リスクを早期に検知し、よりリスク管理を強化しましょう。

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ライター
営業DX Handbook 編集部

