お話を伺った方
マーケティングソリューション営業第3Mission Unit 中川彩綾様
成長とともに拡大していく事業領域と組織
名刺管理で社内の動きを把握する
事業内容について
尾瀬様 CCCマーケティングは、企画会社を標榜する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」の中にあって、データベースマーケティングを主とする事業会社になります。
日本一の会員基盤であり、ユニークで6500万人のT会員様に対して、子会社のTポイント・ジャパンを通してポイントサービスを提供しています。そこで結果として集まったデータベースを基に、小売流通企業様やメーカー様に対して、さまざまなマーケティング支援をしています。
名刺を切り口に組織を横断的に見る
尾瀬様 現在、約450名が在籍していますが、営業部門が約200名で、残り半分がスタッフ・企画系部門です。事業成長とともに新しいサービスを次々と立ち上げていく中で、どんどん守備範囲が広がっている状態になっています。それに伴って、社内の業務や部署も拡大し続けていきました。その一方で、事業を全社横断して見るような機能はどうしても薄くなりがちで、異なる部署の担当者がそれぞれに同じ企業様を訪問してしまうような事態を起こし得るような状態でした。
まずは誰がどこに行っていて、各部門が何をしているのか把握したいと考えました。営業側でどんな動きをしているのか、企画側がどんな企画をどのように提供したいのか、そういった社内の話をうまくクロスさせるためのきっかけとして、名刺管理という切り口から社内の動きを横断的に見たいと考えたことが、Sansanの導入に至ったきっかけになります。
情報共有から事業成長の加速化まで
個々人の人脈を企業の「次」に活用する
人脈・ネットワークを組織で活用
尾瀬様 私は、サービス全体を見て事業として進めていく役割と、スタッフという事業の土台を固めていく役割を担っています。ここ数年、「業務効率改善」を課題として取り組みを続けていました。その一方で、社内でいろいろな課題を拾い上げていくと「情報共有」という課題もあり、その中で「名刺管理」についての話も出てきました。名刺は、個々人で管理している状態が続いていました。それぞれとしては、それで十分だったのかもしれませんが、会社としての活用となるともう少しやりようがあると感じていました。
Sansanの導入以前は、クライアント様に関する情報はそれぞれの部署ごとに閉ざされて管理されていて、必要に応じて他部署が持っている情報を確認しにいくような状態でした。それでも業務は回っていましたが、都度確認しているような状態では効率が悪く、確認できる範囲も限られています。その状況を課題として捉えていた中で、全社的に共通フォーマットで情報を確認できるような環境を用意したいと考えました。
経営企画の立場としては、事業をドライブするために組織や人の異動・変更ということを当然考えます。例えば、営業を担当していた人がスタッフ系・経営企画の部署へ異動してくるようなことがあります。その際に、営業で培ったネットワークをどうするかということは、1つの大きなテーマになります。これまではそういった情報を一元管理できていなかったために、全社を見ている立場からしても個人が持つ情報を捕捉しきれていない状態でした。Sansanの導入によって、異動時に引き継ぎがしやすくなるだけでなく、せっかく得られた人脈・ネットワークをその次に生かすことは大切だと考えるようになりました。
営業活動の中で感じる課題
中川様 私は、Tカードのデータベースを使って、各種メーカー様や代理店様など、いろいろな企業様に対してマーケティング課題を聞いて、その解決をサポートする仕事をしています。例えば、性別や年齢などの属性情報に加えて、購買履歴やWebのログなどを使ってデータにセグメントをかけ、ソリューションのお手伝いをしています。
特定の情報共有システムなどは、これまでありませんでした。そのため、過去に取引があったであろう営業担当者に自分の足で情報を聞きにいくようなことがその都度発生していて、大変な状況でした。また、企業様の広告を出すことの可否などについての情報も全社で共有されていないので、これまでに商談があった企業様や取引先の企業様の情報が一元化できていたら、すごく楽だなといつも感じています。Sansanでは、そういった情報が一元管理されて確認できるようになるので、とてもありがたいと思っています。
他部署の人脈を活用した戦略的な営業活動を実現
Sansanの導入に社員から歓迎の声
Sansanを活用することへの期待
中川様 過去に取引があった企業様のリストを一元化して活用していくことで、これまでなかった新しい出会いを創出していきたいと思っています。
社内の名刺が一元管理できるので、他部署の人脈を使って戦略的な営業をしたり、営業先のバッティングをなくしたり、そういったところでは営業の効率化にもつながると思っています。社員の間でも「システム化できていなかった部分がきちんと管理されるようになって嬉しい」と話をしています。また、新規プロジェクトのチームで営業を担当している者は、新規営業をかける企業様について「過去の取引有無や関連情報が分かることは非常にありがたい」と話していました。
Sansanでは、営業先の方の趣味や嗜好といった名刺に記載されていない情報も残して共有できるので、そういった情報を事前に把握した上でお会いすることで、新しい可能性が導き出せるのではないかと考えています。また、今まで名刺交換した方の人事異動の情報がニュースとして流れてきたり、最新の情報に内容が上書きされていったりする機能もとても便利だと感じています。
名刺の情報を起点に、豊富で多面的な情報を収集
全社の動きを把握することで生まれる、新たな可能性
名刺情報がビジネスの可能性を広げる
尾瀬様 会員様にさまざまなお得で便利なサービスを提供したいという思いが、入り口に当然あります。名刺には会社名や名前などの情報が記載されていますが、そこをきっかけにして集められる、知っておくべき情報、知っておいたら何かにつながる情報の範囲はかなり広いと思います。
われわれのようにサービスを企画・提供する立場からすると、スピード感を持って対応していくときに、会社全体としてどんなサービスが、どんな形で、どの企業様に提供されているのかを当然把握していなければいけません。そして、それを把握することによって、われわれが社会に貢献できている価値を実感できる、お客様から支持されるなど、それはいろいろなきっかけになると思います。そういった意味で、ぜひこれからも活用していきたいと思っています。
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