お話を伺った方
街ブランド推進部テナントビジネス開発支援室主事 石森翔様
ソリューション営業三部 大原亜未香様
顧客情報の共有がスピードアップし、
可視化されることで組織知に
事業内容について
長谷川様 三菱地所は1937年に設立された総合不動産会社です。基本使命として「まちづくりを通じた社会への貢献」を企業の核に置いています。東京・丸の内に代表されるオフィスや商業施設の開発・賃貸・運営管理、収益不動産の開発、住宅の開発・分譲、さらに設計監理、不動産仲介、海外事業など、不動産分野の幅広い業務をカバーしています。
Sansan導入の背景
長谷川様 社員が持っている情報を共有するのにどうしても時間がかかってしまっていたために、情報共有のスピードアップを図りたいという要請が非常に強かったことが理由として一番大きかったと思います。特に顧客リレーションは、個人ごとの閉ざされたノウハウとなってしまうことが多いため、それを可視化し、グループ内の組織知として共有できるようにすることは、我々にとって大きな課題でした。
Sansanは、企業の業務体系や働き方の変革に関して具体的なソリューションを提示されているという姿勢の印象が強く、我々が求めるニーズとフィットしていると感じ、Sansanのサービスを導入させていただきました。
さまざまな業務を担当する各部門が
業務効率の向上を実感
それぞれの部署で業務効率が向上
大原様 私が所属するソリューション営業グループという部署は、三菱地所グループ全体の総合営業窓口としての役割を担っています。新規営業でお客様にお会いする前などには、社内の他の部署が同じお客様にいつお会いしたのか、それともまだ誰にもお会いしていないのかといった、ルートの整理をする際によく使わせていただいています。
営業職ということもあり、外に出ている機会がとても多いため、外出先でお客様へ連絡したいときに電話番号をすぐ検索できるSansanの機能は便利だと感じています。また、お客様から「こういった業界の人に会ってみたい」といったお話をいただいた際には、すぐにSansanで検索して適切な方をご紹介することができるようになり、イベントなどでお会いしたお客様とは共通の知人の有無がすぐに確認できるようにもなりました。人脈が広がるチャンスを逃すことなく、キャッチアップできるところが業務の役に立っています。
石森様 私は、丸の内というエリアに国内外の成長企業を誘致してくるという業務を主に担当しています。立場的にいろいろな会社様と知り合う機会も多く、成長企業やいわゆるスタートアップの方々が参加されるイベントにも数多く顔を出させていただいています。そのため名刺交換の機会も大変多く、大量の名刺を抱えていました。
Sansanを導入したことで、その全てを一つのデータベースとして保管できるようになり、その利点を活用させていただいています。例えば、我々自身がイベントを企画する際などには、いままでは紙の名刺を探しながら招待する方を決めていました。この作業もSansanを利用することにより、一気にリストアップできるようになったため、業務効率はとても上がったと思います。
属人的だった管理体制を改善
石森様 名刺の情報は、今まで手入力でデータ化していたのですが、今はスキャンするだけで素早く正確にデータベース化することができるため、とても助かっています。また、CRM(顧客関係管理)のツールはこれまでも利用していましたが、名刺から得られる顧客情報の管理は属人的になっていました。それが、Sansanの導入によって企業名や名前を検索するだけでさまざまな情報を参照できるようになり、業務が格段に行いやすくなりました。
それ以外にも、Sansanで社内の最新情報がニュースとしてメールなどで知らされることで、私が初めてお会いした方がすでに他部署の社員と会っていたことが分かったり、以前私が名刺交換した方と同僚が接触したことが分かったりと、今まで気付かなかった社内の動きやつながりが見えてくるところが面白いなと思っています。
保有するリレーションを前線の社員へ
顧客情報を共有する意識が定着
コーポレートセクションの人脈を有効的に
長谷川様 もともとの導入目的が、顧客リレーションの可視化とスピードアップだったのですが、その点はもう如実に変わったという印象が強いです。特に、役員、総務、経理、人事、広報といったコーポレートセクションが持っている社外とのリレーションをいかに前線で勤務している現場の社員へ共有できるかという観点で考えると、内側から外側へ情報共有するという意識が定着したのは、非常に大きな効果だったと思います。
新しいシステムを導入すると、しばらくは「使い方が分からない」「ここの使い勝手が悪い」などといった質問や意見が社内から頻繁に上がってしまうものですが、Sansanについてはそういった声もほとんどなく、社員からの評判が非常に良かったです。利用を定着させるまでのプロセスにおいて、技術面も含めて、さまざまな課題や不明点に対応をいただき、運用体制を整えていただきました。
グループ企業との情報共有に強い期待
大原様 営業でお客様を訪問した際に「三菱地所グループの別会社からも提案を受けています」と言われることがあります。同一グループの異なる会社とはいえ、お客様からすれば一つの企業体です。「どこを窓口にすれば良いでしょうか」とご質問いただくなど、お客様の混乱を招いてしまっていると感じることもしばしばありました。
今後、Sansanを利用するグループ企業との情報共有が可能となれば、現在確認できている他部署はもちろん、グループ企業の動きがチェックできるようになり、今まで以上にお客様のストレスや負担を減らすことができると期待しています。
顧客基盤の共同利用を推し進め
企業の競争力強化につなげる
部門を越え全社で情報共有する文化に
大原様 Sansanを導入してからは、今までに比べて顧客情報の共有が非常にスムーズになってきています。他部署から「こういう企業にヒアリングしたい」「面談に付き合って欲しい」といった相談や依頼が来ることも増えました。また、効率化されたことによって部署間の精神的な壁が取り払われ、自分が所属している以外の部署にも大事な話を共有しようというマインドが身に付いてきたと思います。
人々の生活スタイルが多様化していく中で、従来のようなオフィスはオフィスを担当とする部門、住宅は住宅を担当する部門といった縦割りの考え方で物事を進めていくのではなく、三菱地所グループ全体として、いろいろなノウハウを組み合わせてお客様へ提案をしていくための力を付けていくことが、今後重要になってくると思っています。
全社の顧客基盤の共有が企業の競争力に
長谷川様 経営企画部では、「グループ経営の推進」というもう一つの大きなミッションを持っており、時代を先取りするスピードで、競争力あふれる企業グループに変革していくことを長期ビジョンにしています。グループ全体で顧客基盤を共同利用していくスキームが広がっていくと、ますますSansanから得られる顧客基盤の共有や可視化の効果が大きくなり、企業の競争力につながっていくと思っています。
- ページ上の内容は2017年8月時点の情報です。